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胃腸の病気とストレス
さまざまな病気を引き起こす大きな原因の一つに、ストレスが挙げられますね。よく「胃は心の鏡」「胃腸は心の鏡」などと言われますが、特に胃腸は精神的なストレスに非常に影響を受けやすい臓器です。
胃炎などはストレスによって引き起こされる場合もあることが知られていますし、最近では、過敏性腸症候群(過敏性大腸炎)という、ストレスによって下痢や便秘をする病気もマスコミなどでしばしば取り上げられています。動物実験でも、サルに強いストレスを与えたところ、わずか1、2時間ほどで胃潰瘍になってしまった――という実験データもあるくらいです。実際に強烈なストレスが与えられると穴が空くまで5分だという説もあります。
胃腸の病気は日本人によくみられます
また、中でも、胃腸の病気は、日本人が最もかかりやすい病気かもしれません。日本人の死因の第一位はガンですが、日本人に最も多く見られるガンは、"胃ガン"です。また近年、大腸ガンも増加傾向にあるといいますが、これは食生活の西欧化に伴い、食事から摂取する食物繊維が少なくなったことが、原因の一つではないかと考えられています。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍といった病も、現代の日本人にとってよくみられる病気の一つです。
胃腸の病気とピロリ菌
これらの病は、ストレスや飲酒、喫煙などが原因であるといわれてきましたが、近年、"ヘリコバクター・ピロリ菌"という特殊な細菌も、これらの胃腸病の有力な原因 の一つであることが明らかになりました。ピロリ菌は胃の幽門部(胃の末端で十二指腸につながる部分)付近に生息している細菌で、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の他、胃ガンや胃炎といった病気にも関係していると考えられています。このため、胃潰瘍の治療でピロリ菌を除去することも行われるようになってきています。